考えないこと3 : 効率的にアウトプットを出すためには
これまで、「考えないこと」、つまりシステム化することのメリットについて考えてきました。
考えないことの記事はこれで最後です。
最後は。
「考えない」ようにするためには。
簡単です。システム化してしまうことです。
言い換えれば習慣化してしまうことです。
例えば、「朝ごはんは食パンを食べる」ということを習慣化することです。
これにより、朝ごはんを考えるという脳のリソースを減らすことができます。
朝ごはん何を食べるかと考える手間もなければ、時間も必要としません。
このようにリソースを活用することがなくなります。
他の例で。「数学の問題で、Aという問題があればBという解答を書く」というシステム化するとします。
このようにすることによって、やはり考える手間も必要なく、時間も削減できます。
さらに、Aという問題に対して必ずBという正解を選ぶことができるようになります。
Aという問題が出た時に解答を覚えずに毎回考えていると、解ける場合もあれば解けない場合もあると思います。
勿論応用が利かなくなるというデメリットもありますが、「考えない」ことは、必ずしも悪いことばかりではないということです。
そして習慣化するためには。
人生において自分なりの一般論を多く持つことです。
自分なりに高いアウトプットを出すための一般論を多く持つこと。
こういった人にはこういった対処をすればよい。
こういった聞かれ方をしたときはこういった言い方で返せばよい。
自分の中でパターンを増やすことが、効率よくアウトプットを出せることにつながります。
その精度をあげていくことがまず行っていくべきことでしょう。
これまで、考えないことのメリットを書いてきました。
ただ、注意しなければならないことがあります。
上記に書いたように、考えないことは応用が利かなくなるというデメリットがあります。
そのためには考えることと、考えないことをちゃんと切り分ける必要があるということです。
考えるべきことと考えないべきこと。それを切り分けるためには。
以前の記事と同じ結論です。目的をはっきりさせることです。
人生のリソースは限られています。なので無駄遣いしないためには。
目的に向けて有効に活用する必要があります。
従って、目的をはっきりさせ、考えるべきことと考えないべきことを切り分けることに注意しなければ、目的を見失った機械と変わりません。
目的は人によって違います。ただ、多くの人が共通で考えるべきことが一つあります。
それは、「システム化することについて」は考えるべきだと思います。
時代が進むごとに、システム化できる幅は広がっていきます。にもかかわらず、古い時代にシステム化されたものだと、より考えない幅を増やせるのに放置することとなります。
そのため、システム化し、より良いパターンがあれば改善する。それを繰り返してシステムの精度を上げていきます。
そうすれば、考える幅を増やして、リソースをさらに有効活用することができる。
このサイクルが「成長」だと私は考えています。
長々と書いてきました。
要は「考えることと同じくらい、考えないようにすることは大事だ」ということです。
生活をシステム化する部分を増やし、無駄に考えないように意識してみてください。
考えないこと2 : 効率的にアウトプットを出すためには
前回の続き。
考えることが美徳で、考えないことが悪であるということの反論を示していきます。
考えないこと、のメリットは、前回の記事で記述したように、一つはリソースを有効活用できるということでした。(下のリンクを参照)
考えないことはシステム化であるということも示しております。
今回は、「考えないこと」のもう一つの大きなメリットを。
それは「考えないこと」によってアウトプットの品質が安定化するということです。
能力は人によってバラツキがあります。つまり、リソースは人によって違います。
同じ人でも、感情や興味によって思考能力はバラつきます。
人間はこのように、不確定要素の塊です。
従って組織でも個人でも、人間が介在することでばらつくことになります。
人間が介在しアウトプットがばらつくということは、社会においては顧客に提供する製品がバラつくことになります。
このように、考えることを増やすことでアウトプットがバラつくようになります。
そして、品質ということについて。
品質の定義は非常に難しいです。
ただ、一番数値で語りやすく簡単な品質は「バラつき」です。
何が品質が良いものかという判断は難しいですが、少なくともバラついていれば品質を安定化させることはできません。
バラつきが大きい=品質が安定していないということです。
これらのことから、人が介在する要素が増え、考えることが増えるとアウトプットの品質が低下することにつながります。
正確には高い品質を安定して提供できなくなってしまいます。
組織において、人が介在する要素が多く、「その人しかできない」という状況のことを「属人化」と言ったりします。
実は、属人化を減らすために、とことんシステム化するために、とことん考えないような環境を作るために考えてきた企業が日本中誰もが知っている企業、トヨタ自動車です。「トヨタ生産方式」は、属人化をなくし、とことん考えないようにした仕組みですがこのお話はまた別の記事で行いたいと思います。
とりあえず。
上記のことから人間が考えることを増やせば不確定要素が増え、バラつきが大きくなってしまいます。
さらに、バラつきが大きくなればアウトプットの品質が低下することにつながります。
逆に、考える要素を減らせば減らすほど、バラつきが低下し、アウトプットの品質を上げる、正確にはアウトプットの品質を安定化させることができます。
これらのことから、考えないこと、つまりシステム化することは、
「リソースを効率的に利用すること」「アウトプットのばらつきを減らすこと」ができるので、大きなメリットがあります。
これまで考えないことについて書いてきましたが、この記事は次回で最後です。
考えないこと1 : 効率的にアウトプットを出すためには
散々考えることが癖になっているといっている私ですが、このタイトル。
実は、考えるというのは非常にエネルギーを使います。
一般に、考えることは美徳とされており、一方で考えないことは悪だと考えられているでしょう。
ただその一般論も良く考えてみると、違う部分も多いというのが現実です。
リソースが無限にある場合、以前の記事でも書きましたがメンタル面でのリソース、そしてなにより時間というリソースに制限が無い場合に関してはこの一般論は成り立ちます。
しかし、これに対してメンタル面も、そして「時間は有限」という一般論が存在しており、これはリソースは無限ではないことを表しています。
従って、リソースが足りなくなるといった状況もあるので考えないことも必要となってきます。
また、ここまで書くと分かると思いますが考えるというのはリソースを消費する行為です。
一方で、考えないというのはリソースを消費しない行為です。
これらから、効率的にアウトプットを上げるために。
いかに考えないように、なおかつ成果を上げるかが必要になります。
そのために考えない環境を自分の周りに構築していくことが効率的に成果を上げることにつながります。
では、この環境はどのように実現すればよいのか。
この答えは、「システム」です。
システム化するというのは考えないことを増やし、消費するリソースを減らすことです。
例えばレジのシステム。バーコードから金額を読み取りお金を算出します。
これによってレジの店員は「商品の金額を記憶する」というリソースを割く必要がなくなる。
このことから、システム化することによってリソースを有効活用できる環境が整います。
システム化するということ、つまり考えないようにするということは効率的にリソースを活用することにつながります。
こういったメリットに加えて、もう一つメリットがあります。
これについてはまた次の記事で。
キリンジ 朝焼けは雨のきざし
今日はキリンジについての記事で。
これも兄弟時代キリンジの名曲。
この曲は夜に聴きたいというよりは、爽やかな気候のときに聞きたくなる。
暗さ、ネガディブさなどは感じず、ポジティブになりたい時に聴きたい、
そんな曲調で一見前向きで清清しい曲に感じます。
そして、この曲の歌詞。
東の雲は紅く
黄金色に夜露は輝いてる
昇っては消えていく
煙は白く細い糸のよう
これらのような美しい景色や、楽しそうな情景を表す歌詞が、美しいメロディーに合わさって流れてきます。
さらに、
「始発よりも早く愛を届けよう」
「この運命にあらがおう」
と、ロマンチックな言葉で愛を歌っている、一見そんな風に感じます。
ただ、この曲の歌詞。良く聴いてみると。
「君の部屋のベルを僕は鳴らすのさ」
「ドアを開けてくれ」
と。
実はこの曲、主人公が愛を語っている相手である、「君」からの描写が一度もありません。
主人公が「君の夢を見て」、「君の部屋のベルを僕は鳴らし」、「この運命にあらがおう」としています。
ストーカーの歌とも呼ばれているのを見たことがありますが、その所以はこれだと思います。
美しい情景、爽やかなメロディーと、実際に歌詞からイメージされる現実のギャップ。
この3つがおかしな絡まり方をしており、奇妙な心地よさを感じています。
私は、この曲のそんな不思議な魅力にとり付かれてしまいました。
ちなみに。
堀込兄弟の兄:堀込高樹は、このような変態的な曲を書かせると天才だと、よく評されていますが、もちろんこの曲も兄の作詞作曲です。
「5年後の自分へ」
はてなブログ5周年ありがとうキャンペーンお題第2弾「5年後の自分へ」
5年後の自分へということで。
これまでも書いてきたように、自分はまだまだ未熟だと感じています。
考えてきた量は多くの同世代に負けてないと思っています。
一方で、社会で成果をあげることに関しては、考えた量と比例しないという問題があります。
考えた分成果が上がるような社会があれば苦労はしません。
実際には、考えたものはリソースでしかなく、それを利用してアウトプットし、そのアウトプットが評価されるのが社会の仕組みです。
リソースは多いことに越したことはありませんが、アウトプットが低ければ意味が無いというのが現実です。
現在の自分は、リソースを多くためるような仕組みはありますが、それをアウトプットに繋げるための効率性は持ち合わせていません。
また、「考えすぎる人」の特徴として、考えても仕方の無いことを考えてしまうということが一般的な性質としてあげられています。
これは、考えることの目的がはっきりしていないということが大きな原因だと考えています。
従って、考える目的をはっきりさせながら考えることで、考えても仕方のないことを考えることは少なくなり、考えることで結論が出る、つまり目的をはっきりさせた考え方をすることができると思います。
自分自身、目的をはっきりさせる考え方を意識しています。そのため、「考えすぎる人」の特徴であげられるような、考えても仕方の無いことを考えることは少なく、考えればそれなりに成果の上がるような考え方をしているつもりです。
ただ、その目的が多くあるため、結果的には考える時間が長くなってしまいます。
そうすると、精神力の面でどうしても辛いと感じる部分ができてしまいます。
そのような場面で耐えることができるメンタルというのが自分には足りておらず、このまま考え続けるような性格であり続けることは将来的には難しいと思っています。
色々と書きましたが、現状の自分はリソースを貯めるような性質は持っているが、一方でリソースを効率よくアウトプットに繋げるようなことはできていない、と考えています。
「5年後の自分」を考えた時に、この考え方を継続して行うことは時間的な制約と、自分のメンタル面での制約がかかってくるので難しいと思います。
なので、勿論メンタル面での成長ということも大事だと思います。
ただ、それ以上にリソースをアウトプットに繋げる能力を身につけていくべきだと考えています。
といったところで、自分の5年後はアウトプット能力を向上させること、これは慣れも必要だと思いますが、それ以上にスキルが足りていないという問題があります。
なので、表題の「5年後の自分」ということですが、まずはインプット能力を少し縮小させてでも、アウトプット能力を向上させた状態が自分の状態だと考えています。
そのために、アウトプットに繋げるためのスキルを身につけていきたいと今は考えており、それに向けて成長していきたいというのが現状の自分の考えです。
5年後の自分に対して、現状の自分は「リソースを効率的に活用してアウトプットに繋げられる人間になる」というのが目標です。
そして、そのような5年後の自分に対して。
その上でもやはり問題というのは発生するものだと思いますので、それに対してがんばれるようなメンタルを更に鍛えていける人間になれるように努力したいということを言えたらな、と思います。
中田祐二 -接吻 kiss- (ORIGINAL LOVE カバー)
今日は音楽についての記事を。
元椿屋四重奏ボーカルの中田祐二が歌った、ORIGINAL LOVEのカバー。
大人なテイストのこの曲、これも夜にふと聴きたくなる名曲です。
元々男があこがれるロマンチックさ、色気と言い換えてもいいでしょう。
そんな曲を「艶っぽい」と表現される中田祐二が歌い上げています。
曲について。
多くの人は、恋愛にどこかギャップを感じているのでしょうか。
この曲もやはり、気持ちのギャップをキスで埋めている、そんな風に感じます。
好きだからキスをするわけでなく、キスをしたという事実が好きということを表す、というある種逆転した状況ですが、
それにでもすがりたいくらい好きだと、その感情を制御できればどんなに楽なことか。
不器用な男だけど色気のある、そんな主人公なのだと考えます。
歌手について。
中田祐二は歌謡曲テイストの曲が多く、本人が好きなのが伝わってきます。
私はリアルタイムの歌謡曲世代ではありませんし、フォークソング世代ではありませんがこういったテイストの曲が好みです。
以前取り上げたキリンジもしかり、中田祐二もしかり。
切なさを感じる彼らの歌は、感傷に浸りがながら聴くことができます。
そんな時間を提供してくれる中田祐二ですが彼のカバーアルバム。
「歌謡曲に囚われた男」というインパクトのあるコピーのこのアルバム。
酔った時間を与えてくれる曲が詰まってます。
原曲も好きな曲が多いですが、彼が歌うと切なさが増して変わった雰囲気を味わうことができます。
一度ハマるとなかなか抜け出せない彼の曲を、是非もっといろんな人に知ってほしいと思っています。
諦める上手さ
今日は自分の考え方や、方向性について書いていきたいと思います。
私は分からないことがあれば、分かるまで考え続けるようにしています。
勉強をする際も、分からないことはありえないと考えています。
分からないとしたら、言葉が分からないというだけ。
理屈に従って学問はできています。理屈に従っていないものはそもそも学問として確立していません。
このことから、もし分からないことがあればただその理屈が分かっていないか、その理屈を理解するための言葉が分かっていない。
それだけだと思っています。
知っている人間と知らない人間の違いは、その理屈をつかんでいるかどうかだけです。
なので、分からないことがあれば考えつくしています。
こういった癖は勉強以外でも染み付いてしまいました。
悩んだり分からないことがあれば考えつくします。
そうしないと、同じことを繰り返すと思っています。
考えることを諦めないのが私のやり方です。
考えることを放棄してしまって、受け入れること。
多くの人はそうしていると思います。
現状に文句を言い続ける人。
自分はダメだからと諦めている人。
社会はこういうもんだと諦めている人。
私はそういったことがあれば考え続けると思います。
私は、そういった人に対してもっと考えるべきだと感じています。
そうすればもっとより良い結論が出るのに、と。
そういった意味である種下に見ているのかもしれません。
でも、私はそういった人達がうらやましいとも思っています。
私は、考えることを諦めないのを意識的にやっているのではありません。
どんな場面でも考えることを諦められないだけです。
どんなことに対しても諦められないだけで、
諦め方が分からなくなっています。
学生の間は考えることを諦めないことは良いことだと思います。
ただ、社会人はいかに上手く諦められるかが仕事ができるかどうかの境目だと思います。
仕事の最終目的は顧客に価値を届けることです。
それに対して、自分の理解だって、良いコミュニケーションだって、諦めなければいけないことを上げればキリがありません。
なので、諦めるということ。一般的には悪い意味にとられがちかもしれませんが、
上手に諦められるのは社会人として大事なスキルだと思います。