製造業の抱える課題:長期的な目線は誰が持つ?
今日は製造業の抱える課題、問題について自分なりの意見を。
こちらの記事を読んで、感化されたので、書いてみようと思います。
日本の製造業はこれまで強い力を持っていました。
それが支えとなってこれまで日本自体が成長してきた、そういった側面があります。
これは、日本人の気質でしょうか、真面目にコツコツとという形と、これまでの成長モデルが一致していたからだと思います。
どういうことかというと、トヨタ生産方式に代表されるように、
日本の製造業では突拍子もないものではなく、「低価格高品質」を目指してきました。
現在では「高品質」を軸に、「高品質を高価格で提供する」にシフトしています。
では「低価格高品質」を目指すためにはどうすればよいのか。
非常に単純で、バラつきや無駄の原因を徹底的になくすことです。
粘り強く考え、山ほどある無駄を粘り強くつぶす。非常に精神力が必要となる作業ですが、これを繰り返すことができたのが、日本の強さです。
この改善を繰り返すことによって日本の製造業は成長してきました。
資源の無い中、長期的な目線での投資より、短期的な目線での改善が強かった時代、それは通用したと思います。
しかし、IT化し、この大きな変化の時代。それが通用しなくなってきました。
小手先の改善では根本的な問題の解決には向かないのです。
製造現場に出てきている問題は、表面化した問題です。
その表面化した問題だけつぶすことも効果的は効果的かもしれません。
しかし、根本から改善するためには仕組みを変える必要があり、そこにはIT化は不可欠となります。
短期的であれ、長期的であれ改善には現場とそれに投資するトップが一枚岩になっている必要があります。
しかし、根本的な解決のためには一枚岩になっていることに加えて、長期的な目線での改善が不可欠です。
ただ、一体組織の中の誰が、その目線を持って舵を切ってくれるのか。
これは日本の政治も同じことが言えると思います。
現状維持で十分リターンがかえってくる人、現状維持でリターンがかえってこない人がいます。
端的に言えば年齢が高い人ほど現状維持で十分なのです。
しかし、年齢が高い人ほど組織の舵を握っています。
彼らは長期的な目線を必要としません。
一体、組織の中の誰が長期的な目線で舵を切るのか。この問題は日本が抱え続けていると思います。
IT化を進めるための根本的な問題はここにあると私は考えています。
若い我々こそ、声を大きく舵を切るべきなのではないでしょうか。
自分の仕事は誰のため
今日は。自分の仕事は誰のため。
人と話す時、思うことがあります。
例えば、コンビニのレジで店員と話している時。
例えば、受付で分からないことを聞いている時。
こんな時によく感じるのは「聞きたいことと違う答えを話されている」ということ。
聞き方の問題もあるかもしれません。
ただ、仕事で長い間関わっている人であったり、友達として長い間接している人であれば、相手が何が必要かは判断できると思います。
具体的に言えば、B to Cの部分で、多くの聞いている側は「自分の行動はどう変化するのか」ということを気にしています。
それ以外の内部の仕組みは大体の場合興味がないことがほとんどです。
そのような説明は、必要な場合にのみ行えばよいものです。
一般的にこのような応対は「ドライ」といわれるかもしれません。
ビジネスライクといっても良いでしょう。しかし、ビジネスライクであることこそ、友人関係を除いた関係であれば、コミュニケーションを円滑に進める方法だと思います。
友人関係であれば、その無駄な時間こそが必要となる部分かもしれません。
ただ、そうでない場合、必要な情報をクリティカルに提供することこそ、仕事の上で最良のコミュニケーションだと、私は考えています。
私だけでなく、多くの人がそう考えているからこそ「ビジネスライク」という言葉があり、そういったコミュニケーションがビジネスな場での常識なのでしょう。
しかし、必要なものに対して明らかに必要の無い情報を提供する人がよくいます。
それの要因は
「普通の人はこういったことは知らないだろうから教えておいたほうがいい」
「私は知っているから教えたい」
という、相手によって変化するような価値観ではなく自分主体の価値観であり、自分が話したいから話すという部分です。
ビジネスの場において、はっきりいってこの部分は「無駄なコミュニケーション」です。
この部分を以下にそぎ落とせるかが、効率的なコミュニケーションのためには必要で、仕事ではコミュニケーションの齟齬や、無駄によって業務効率が低下する場面は多々あります。
効率的なコミュニケーションとは、聞いた側の目的に対して必要な情報を提供することです。
そのために、聞く側は目的をはっきりさせる必要がありますし、聞かれた側は目的を汲み取る必要があります。それは、仕事上のマナーだと私は考えています。
それは、B to Cという形態だろうが、B to Bだろうが同じです。ただ、目的のレベルが変化するということだけです。
B to Cであれば、行動ベースで変化するだけで、B to Bではそうでなくもっと抽象的なこともある、ただそれだけです。
にもかかわらず、無駄なコミュニケーションが絶えないのは自分視点の考えをもっているからなのではないでしょうか。
そこまで考えて行動していないだけ、という言い方もできますが、仕事の質を向上させるなら、そこまで考えるべきではないでしょうか。
でなければ「自分の仕事は何のために行っているのか」という問いに対し、「ただ自分の生活のために行っている」という答えしか出てきません。
「誰かの役に立ちたい、相手を笑顔にする仕事にしたい」という、ある種現実的でない理想論を求め、目指すなら、まずは相手の言葉に耳を傾けてください。
そして、相手の言葉を、そして目的を理解してください。
こうして初めて相手のためになる基盤ができると思います。
勿論生活のために仕事をする、そういう問いも悪くはないと思います。
ただ、多くの人間はどこかに「誰かに認められたい」という承認欲求を持っており、「誰かの役に立ちたい」、そして「必要とされたい」と感じていると思います。
だとしたら、まずは「相手の役に立つ人間になること」だと思います。
と、仕事や日常生活で仕事をしている人に触れて考える機会があったので。
ハードルが高いのは重々承知していますが、こうやって仕事する人が増えたら社会がもっと楽なのになと思いますね。
夜に聴きたいオススメの一曲
自分でMyお題作ってみたので、まずは自分で投稿。
僕のオススメの一曲はこれです。
中田裕二 / シルエット・ロマンス(from Album 『SONG COMPOSITE』)
以前紹介した、中田裕二のアルバム「SONG COMPOSITE」に収録されている、80年代の名曲のカバーです。
ただでさえ色気のある曲が、中田裕二がカバーすることで、原曲とまた違った方向の雰囲気を醸し出しています。
Hall & Oates Sara Smile
今回はこの曲を。これまで紹介した中だと、the pillowsより、キリンジや椿屋四重奏にジャンルは近いのかな。
今回はいつもと違い洋楽です。
私は洋楽は現在ではほとんど聴いていませんが、聴いている中の一つ。
この曲も様々なアーティストがカバーしていますが、私はBoyz II Menのカバーを聞き、この曲を聴くようになりました。
切なく、美しいこの曲。
私自身よりも、私の親の世代の曲ですが、この曲も私は大好きです。
正直に言いますとこの曲について考えられるほど、彼らのことも曲のことも良く知らないのですが、
深く考えるよりも、メロディーや歌詞に浸りたい、私にとってはそんな曲です。
この曲を聴いている雰囲気や時間が、私にとってとても心地よいものです。
語彙力が足りずにもどかしいのですが。
ただただ、この曲が好きです。
また、Hall & Oatesの曲で言えば、Rich girlは元キリンジ、堀込兄弟の弟、堀込泰行がカバーしています。
好きなアーティストがこうやってリンクしていくのは、音楽の楽しみの一つですよね。
- アーティスト: 堀込泰行
- 出版社/メーカー: BILLBOARD RECORDS / 株式会社阪神コンテンツリンク
- 発売日: 2016/04/20
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the pillows ストレンジカメレオン
今日はこの曲を。
自分がミーハーということもありますが、有名な曲を中心に取り上げています。
今回は、the pillowsの「ストレンジカメレオン」。
the pillows自体地上波で流れて皆が知っている、というバンドではありませんが、音楽に興味のある人は大体知っている、そんな立ち位置のバンドだと思います。
中でも有名な曲の一つがこれ。ミスチルがこの曲をカバーしたこともあります。
切なさと覚悟の入り混ざった名曲です。
この曲について考える前にthe pillowsについて少し。
彼らのバンド生活は非常に長く、1989年から2016年現在まで続いています。
長く続けているバンドの多くは、世に知られたバンドであることが多いと思います。
それこそ、the pillowsと交友関係のある(らしい)ミスチルなんかも長いですが、日本人なら大体の人は知っているでしょう。
しかし、the pillowsはミスチルほど知名度があるわけではありませんでした。
作っている曲には自身があるのに売れないことに悩んだ時期も長く、所属事務所も転々とかわっています。
そんな悩みを抱えていたthe pillowsの、一種の答えがこの曲です。
「ストレンジカメレオン」とは、普通じゃない自分達を指し示した、社会の中で異種の存在の自分を表しています。
この曲の「君」は、彼らの音楽そのものを表しています。
彼らの答えは。
自分は世間や社会から変わった存在であってもいい、自分の音楽と一緒にいられれば。
このようなものだと私は解釈しています。
汚れた川を汚れた僕と泳ぐ 君はとってもキレイだった
とありますが、
一般社会の「汚れた川」を、自分達の音楽である「君」といっしょに泳ぐ「自分」。
社会とは違う自分も、自分の音楽とあえてよかった。
社会とは自分は孤独だと思います。しかし、音楽と添い遂げる覚悟をした、そんな歌詞だと感じています。
思春期の頃に通り過ぎて、大人になるたびに忘れようと、気にしないようにしてきたこと。
「自分は社会の大多数とは違う特別な存在だ」
そういった考えは誰しも一度は持ったと思います。
それに対して孤独を感じることもあれば、その孤独に浸っていたこともあると思います。
こういった類の言葉は大人になって口にすると、一般にバカにされるかもしれません。
ただ、こんなことを歌い上げる彼ら、the pillowsが大好きです。
彼らも歌詞で歌っています。
「孤独と自由はいつも」
と。どちらも同時に手に入ることは無く、孤独というのは自由なことだと思います。
また、孤独でないことは自由でなくなるということを示している。
孤独であれば、自由だとしても誰か人のぬくもりがほしくなる。
孤独でなければ、自由がなくなり誰かにほっておいて欲しくなる。
前回の記事でもありますが、どこまでいってもないものねだりなんです。一生満足しないんじゃないかとも思うこともあります。だからこそ現状を正しく捉えて欲しい。もしかしたら今の自分は幸せなんだと。それに気付くだけで人生少しは楽になると思います。
ストレンジカメレオンの入った「Please Mr.Lostman」、名盤ですので是非一度聴いてください。
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考えることから逃げ出さない 「隣の芝は青い」編
今回は考えていること、自分の考え方についてアウトプットをしたいと思います。
私は、考える時に気をつけていることがあります。それは、表題の「考えることから逃げ出さない」ということです。
これは一つ、「思考停止せずに考え続けること」という意味があります。
思考停止してしまえばそこから先には何も無く、次も同じことを繰り返してしまうと考えているからです。
そこには人間的な成長はなく、更に良い結論に向かうことも無い。
そもそも人間的に成長する必要があるのか、何故成長しなければならないのかという問題もありますが、それは今回は置いておきましょう。
以前の記事でも言いましたが、思考停止や考えないこと自体悪いことだとは思いませんが、成長したいことに関しては考え抜くべきだと思っています。
なので、成長したいこと、言い換えれば変化したいことがあれば私は思考停止しないようにしています。
そしてもう一つの意味、それは「事実から逃げるように考えない」ということです。
気をつけなければ陥ってしまうこと。
自分の都合の良いように考えてしまうこと。
話していて感じること、私自身も気をつけていないと行ってしまうことです。
先述しましたが、私は仕事に理想を持っていました。
それは、ポジティブな方向に考えるようにして仕事にいいイメージを持つようにしていたためです。就職活動という手前、企業の人事もそうさせようとしてきたわけですが。
それは「仕事」の本質を見抜こうとせずに、仕事にいいイメージを持つことで逃げようとしたためです。
こういったことは私が見てきた多くの人が行っていると感じています。
やりたいことに対しては、いい側面ばかり見て悪い側面を見ない。
逆に、やりたくないことに対しては悪い側面ばかり見て、いい側面を見ない。
意見がまるで反対の人がいたとしても、それは側面が違うだけで本質的には同じ性質です。
いい側面しかみないのは、いい言い方をすれば希望を持っている、悪い側面しかみないのもいい言い方をすればリスクを考えられている、ということですが。
本当はどちらもすべきで、その上でやるべきかどうかを判断すべきで、事実にちゃんと向き合ってメリット、デメリットを判断するのが正しい姿だと思います。
そうしなければ、結局「やりたいこと」「やりたくないこと」で物事を判断してしまう。
好き嫌いから始まって、好き嫌いだけで判断することになります。
実際の姿と、自分が見た姿は別のものです。
自由になりたいと思って、実際に時間が与えられ自由になったとき、本当に楽しいのでしょうか。
「隣の芝は青い」という言葉がこの現象をよく表したものだと思います。
他の人は楽しく見えて、自分はそうではない。
事実や現状はそうではないかもしれないのに、そう思い込むのは現状の悪い側面しか見ていないからです。
自分の現状、事実をちゃんと判断した時に、本当に隣の芝は青く見えるでしょうか。
みんな何かしらに不満を持ちながら生きていると思います。
そんな中、他の人は幸せで自分だけ不幸だという状況ではありません。
それを考慮したうえで考えるべき、判断すべきだと思います。
そうしなければ、判断した後に、実際に想定していたいい面以外の悪い面が見えた時に辛くなるのは自分です。
「事実から目を背けない」というのは、私にとってそういった意味があります。
人生では判断しなければならないことがたくさんあります。
なので、判断する時、考えなければならないとき、このことを忘れないようにして欲しい。
キリンジ 休日ダイヤ
今回も兄弟時代のキリンジ、明日はお休みですのでこの曲を。
のんびりしたこの曲。
歌詞で、「僕らはもうヨソ者じゃない!」とありますが、
「僕ら」もヨソ者じゃないとわざわざ宣言するってことは、ヨソ者だと感じているわけですね。
なんとなく斜に構えた、そんな言葉回しで、縁も無い街にやってきた恋人二人を表しているのかな。
客観的でいて美しく風景を表す言葉が集まって、非常に心地の良い曲になっています。
ただ、この曲の歌詞はほとんどが車窓からの風景と主人公が思ったことで構成されています。
街の風景には心を開きつつある主人公ですが、
「希望の澱に涌く虫達の声色には耳を貸すものか!」と。
いくらその街の風景、自然、そんな車窓からの景色を好きになったとしても、
その街全てを好きになるわけではないですからね。
穏やかなはずなのに、少し切なくなる、そんな曲だと思っています。
ちなみにこの曲。
インディーズの頃の曲だそうですが、非常に完成度の高い曲だと思っています。
ちなみに「休日ダイヤ」はこのアルバムに収録されています。
2 IN 1~10TH ANNIVERSARY EDITION~
- アーティスト: キリンジ
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やっぱり、キリンジの曲は名曲が多いですね。
キリンジの曲では、一番最初に紹介したエイリアンズが一番有名だと思います。
ただ、エイリアンズ以外の曲も名曲が溢れています。
是非、キリンジを聴いてみてください。
私は日本の音楽を諦めて洋楽を聴いている層に、是非もっと掘り下げて色々聴いてほしいと思っています。
キリンジ自体結構有名ですし、私もまだまだ掘り下げられていないのですが。
最近の曲じゃなくても、日本の音楽の世界には多くの名曲が存在しています。
私も一時期洋楽を聴いたりしていましたが、やっぱり日本の音楽が好きです。
歌謡曲も、J-POPも。
日本の音楽の歴史を掘り下げて色々な曲を聴くと、時代を超えて今でも響く曲がいっぱいあると思っています。
私が知っているのはその中でも有名な、上辺の曲ばかりかもしれませんが今後もどんどん紹介していけたら、と考えています。