キリンジ エイリアンズ
今は弟が脱退してしまい、新生キリンジとして活躍していますが、
私は兄弟時代の曲が大好きです。
心残りは兄弟時代にライブにいけなかったこと。
大学に入学してから聴き始めて、好きになったけどその時には遅かった・・・
早速ですが一曲。
兄弟時代のキリンジの中でも一番有名なこの曲。
知っている人も多いのではないでしょうか。
弟・泰行が描いた、静かな夜に聞きたくなるロマンチックな名曲です。
私は、この曲に似合うような人間になりたいと思っています。
この曲に登場する2人の異邦人。
エイリアンズと評されているこの2人はその街や社会に馴染んでいないのかもしれません。
「遥か空に旅客機(ボーイング)」
「仮面のようなスポーツカーが火を吐いた」
情景を示す歌詞が非常に他人事のように聴こえます。
2人の異邦人にとっては2人だけの世界で、
これらの情景は、それ以外の世界のよう。
一方で、2人の異邦人の間も、
「無いものねだりもキスで 魔法のように解けるさ いつか」
と、好きだからこそ相手に求めてしまう恋愛で、
気持ちにギャップを感じている。
好きであればあるほどわがままで自分の思い通りになってほしいという感情を、
悪い言い方をするとキスでごまかそうとしている。
1人で過ごしていても自分の思い通りには進まないし、
2人で過ごしていれば尚更で、相手の気持ちなんか自分の思い通りにならない。
社会からも、愛する人ともギャップを感じているであろうこの曲の主人公、
一見不幸に見えますが、私はうらやましいと思っています。
いくらどんなに馴染めない街にいようと、社会にいようと、好きな人を思い通りにできなくても。
好きな人と一緒にいられれば幸せなんじゃないかな。