考える葦

新米SE。日々思ったことや好きな音楽など書いていこうかと 気軽にコメントしていってください、いろんな考えに触れてみたいと思っています。

製造業の抱える課題:製造現場の視点 楽にしよう

今回も製造業について。前回は少し哲学的な方向に流れてしまったので。

 

brevis.exblog.jp

前回リンクさせていただいた記事に、この記事のリンクがありました。

こちらも非常に興味深い記事だったのですが、こちらの記事関連で。

製造業のIT化が進まないという点について掘り下げようと思います。

 

製造業のIT化が進まない原因、前回指摘した内容も考えるところです。

しかし、IT化を進めようとしてもうまく進まない要因は。

そもそも、システムを提供するSEが製造現場の視点を理解していないという点があります。

実際、「現場を理解してくれない」という言葉は、経営層にも使われますが、システムエンジニアにも使われます。

では、製造現場の視点って一体なんだろうということで。

 

製造現場では、日々生産が行われています。

製造現場はよく、3K(汚い、きつい、危険)と言われますが、こういったものに対して対処しなければならないというのが製造現場です。

今IT化が進んだこの時代でも変わりません。機会があれば是非工場見学で行けるような場所ではなく本当の工場現場を見てください。

知らない非日常がそこにはあります。健康に影響のありそうな現場、事故が起きた事例を示す表示、重いものを大変な体制で行う作業。

industrie 4.0や、IoT等、工場のIT化、自動化等と流行の言葉が並びますが、実際の現場は違います。

ただひたすら部品の数を数える仕事や、油まみれになりながらひたすら部品に穴を開ける作業を人が行っており、そういったものがあふれています。

 

前回の記事と真逆を言いますが、少しでも良くしよう、短期的でもいいから結果を出したいと、製造現場では考えられています。もしくは、それを考えるほど余裕が無いというのが現実です。さらに、結果を出し続けなければならないという現実があり、それに対する費用もかけられません。また、多くの場合、人が行っているのでいくら良いシステムでも、それを実践するためには面倒な手間が増えることは現場では受け入れられません。つまり、製造現場の視点というのは、いかに「綺麗に、楽に、安全に」するのか、というところです。

経営層や間接部門の話だけ聞いて、コストと生産性、体外的なリスクを考えるだけで、システムエンジニアは良いのでしょうか。

経営層の考えと、製造現場の考えは違います。多くの企業ではこのふたつが繋がっていないように感じます。どちらか一方によりそうだけでは本当に必要な仕組みを提供することはできません。まずは、これを一つの方向に向かわせる必要があるのではないでしょうか。次回は、これらのギャップを埋める「見える」目的を共有することについてです。